30秒でわかる要点
- 食品安全委員会が、2026年度に自ら実施する食品健康影響評価の案件候補を募集しています。
- 対象は、食品による健康影響について、科学的な根拠を示して評価の必要性を提案できる案件です。
- 提案は、e-Govの意見提出フォーム、ファクシミリ、郵送のいずれかで行います。電話での提案は受け付けていません。
- e-Gov案件ページ上の受付締切は2026年7月31日23時59分です。一方、提案要領では同日必着とされているため、提出方法ごとの締切や到着条件を確認してください。
- 今回の募集は、評価対象となる案件候補を募るもので、特定の食品や物質の安全性・危険性が確定したことを示すものではありません。
案件の詳細は案件ページで確認できます。パブリックコメント.comの案件一覧や新着通知もご利用ください。
背景:「自ら評価」とは
食品安全委員会は、食品中の農薬や食品添加物などが健康に及ぼす影響を科学的に評価するリスク評価機関です。公式資料によると、食品健康影響評価には、消費者庁、厚生労働省、農林水産省などのリスク管理機関から要請を受けて行う評価と、食品安全委員会が自らの発意で行う評価の2つがあります。
今回募集されている「自ら評価」は、リスク管理機関からの要請がない場合でも、国民からの意見などに基づいて食品安全委員会が自ら判断し、食品健康影響評価を行う仕組みです。根拠として、公式資料は食品安全基本法第23条第1項第2号を示しています。
食品安全委員会は、7名の委員で構成され、専門調査会やワーキンググループにおいて、添加物、農薬、動物用医薬品、化学物質・汚染物質、微生物・ウイルスなどの分野を扱っています。今回の募集は、これらの分野に関係する食品健康影響評価の候補を広く募るものです。
今回の変更・募集内容
今回の資料では、2026年度の「自ら評価」案件を選定するに当たり、国民から案件候補を募集するとしています。提案された案件候補は、企画等専門調査会において、選定の考え方に基づき検討され、食品安全委員会に報告される予定です。ただし、今回提案すれば必ず評価が実施されるという意味ではありません。最終的な選定や評価実施の有無は、公式資料上、未確定です。
選定では、国民の評価ニーズや科学的知見の充足状況に配慮します。選定基準として、次のいずれかに該当するものが示されています。
- 健康被害の発生が確認され、適切に対応するため食品健康影響評価の必要性が高いと判断されるもの。
- 健康被害の発生は明確に確認されていないものの、今後発生するおそれがあり、適切な対応のため評価の必要性が高いと判断されるもの。
一方、現在評価中または評価済みのもの、食品の問題ではないもの、表示・監視・指導・摂取態様・使用方法などリスク管理の問題に当たるものは、「自ら評価」の対象とはしないと説明されています。
また、評価には、ハザードの特定、ハザードの特性評価、ばく露評価、リスクの判定という4段階があり、それぞれに科学的知見が必要とされています。研究や調査によって初めて知見を得ることを目的とした案件を選定するものではありません。科学的知見が十分でない場合は、ファクトシートやQ&Aの作成・公表、情報収集の継続、情報発信となる場合がありますが、個別の提案がどの扱いになるかは公式資料で要確認です。
影響を受ける人
食品の健康影響について問題意識があり、科学論文や書籍などの根拠を示せる個人、法人、団体などが提案を検討できます。公式資料は、案件候補名、案件候補とする理由、科学的根拠を含む情報、氏名または法人名・部署名、連絡先を必須事項として示しています。記載がない提案は審議の対象とならない場合があります。
口コミや風聞など、科学的根拠が明確でない情報だけに基づく提案は、十分な審議ができず、審議対象とならない場合があります。提案を行う場合は、対象となるハザード名を具体的にし、健康影響との関係を示す資料を確認したうえで、なぜ評価が必要なのかを整理することが重要です。
提出方法と締切
提出方法は、次の3つです。
- e-Govの意見提出フォーム
- ファクシミリ(03-3584-7392)
- 郵送(〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-2-3 虎ノ門アルセアタワー13階)
提出先は、内閣府食品安全委員会事務局情報・勧告広報課内「自ら評価」の案件候補の募集担当です。ファクシミリの場合は表題を「自ら評価の案件候補の募集」とし、郵送の場合は封筒表面に同じ文言を朱書きするよう案内されています。提出情報は日本語に限られ、文字数制限は1000文字以内です。
案件JSONの公式情報では、受付開始は2026年7月1日15時、e-Gov上の受付締切は2026年7月31日23時59分です。ただし、提案要領には2026年7月31日(金)「必着」とあります。e-Govフォームの送信期限と、ファクシミリ・郵送の到着条件が同一かは、提出前に公式の案件ページおよびプレスリリースで確認してください。
意見提出時の確認点
用語解説
- 食品健康影響評価:食品が健康に及ぼす影響を科学的に評価することです。
- ハザード:評価の対象となる危害要因を指します。今回の提案要領では、案件候補名としてハザード名を記入するよう求めています。
- リスク評価:公式資料の説明では、ハザードの特定、特性評価、ばく露評価、リスクの判定を行うものです。
- リスク管理:規格・基準やルールの設定、監視・指導・調査などを指します。今回の「自ら評価」とは役割が異なります。
「自ら評価」とリスク管理の比較
| 項目 | 自ら評価 | リスク管理 |
|---|---|---|
| 主な内容 | 食品健康影響の科学的評価 | 規格・基準、監視・指導、調査など |
| 主体の例 | 食品安全委員会 | 消費者庁、厚生労働省、農林水産省など |
| 今回の募集との関係 | 案件候補を提案できる | 表示や使用方法などは対象外の例として説明 |
| 結果の扱い | リスク管理機関へ通知される場合がある | 評価結果を踏まえ制度等を検討する場合がある |
提出前チェックリスト
- 案件候補名・ハザード名を記載したか
- 評価が必要と考える理由を記載したか
- 科学論文や書籍など、健康影響の根拠を記載したか
- 氏名または法人名・部署名を記載したか
- 電話番号や電子メールアドレスなどの連絡先を記載したか
- 日本語で1000文字以内に収めたか
- 提出方法に応じた締切と到着条件を確認したか
Mermaid図解
flowchart TD
A[国民・事業者などが案件候補を提案] --> B[食品安全委員会が提案を確認]
B --> C[企画等専門調査会で候補を選定]
C --> D{科学的知見と選定基準を確認}
D -->|候補として選定| E[食品安全委員会へ報告]
E --> F[自ら行う食品健康影響評価の実施判断]
D -->|知見が十分でない等| G[ファクトシート・Q&A・情報収集等となる場合]
FAQ
Q1. 提案すれば必ず食品安全委員会が評価しますか?
いいえ。今回の募集は案件候補の募集です。企画等専門調査会で選定基準、国民の評価ニーズ、科学的知見の充足状況などを踏まえて検討されます。提案後の選定や評価実施は確定していません。
Q2. 口コミやニュースだけでも提案できますか?
公式資料は、科学的根拠が明確でない口コミや風聞だけに基づく提案について、審議の対象とならない場合があるとしています。科学論文や書籍など、健康影響の根拠を示す情報の記載が求められています。
Q3. 電話で提案できますか?
電話による提案は受け付けていません。e-Govの意見提出フォーム、ファクシミリ、郵送のいずれかを利用してください。電話番号は問合せ先として掲載されていますが、提案方法とは区別されています。
Q4. 食品の表示や使用方法について意見を出せますか?
公式資料では、表示、監視・指導、制度、摂取態様・使用方法などのリスク管理に関するものは、「自ら評価」の対象とはしない例として示されています。今回の募集の対象となるかは、提案内容と公式資料を照らして確認してください。
Q5. 締切は7月31日の23時59分ですか、それとも必着ですか?
e-Gov案件ページの受付締切は2026年7月31日23時59分です。一方、提案要領は同日必着としています。提出方法によって扱いが異なる可能性があるため、余裕を持って提出し、公式資料で確認してください。
公式資料
本記事は、案件JSONに含まれるe-Govおよび政府機関の公式資料に基づく下書きです。提案の選定結果、食品健康影響評価の実施、具体的な制度変更や健康上の効果は、現時点では確定していません。